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11月のトーク2 カトリックたかとり教会 鈴木迪子さん
FMわぃわぃでは「アフタヌーンねね」を担当。カトリックたかとり教会の近隣に在住し、震災直後は救援基地のボランティアとして活躍しました。
震災の時、火災にはあいませんでしたが家は全壊でした。当日は鷹取中学校に避難しましたが、人がいっぱいだったで教会にいくことにしました。すぐに救援活動がはじまったので、退職したばかりの夫と活動することになりました。
全国から何千人という人々がかけつけてくださって、とても活気がありました。ボランティア元年と呼ばれましたが、それを肌で感じました。みんな家族のようでした。あの時があるから今があるのだと思っています。
復興が進む過程で、まちづくりについて色んなことを考えるようになりました。互いに知らないと助けようという思いも頭に浮かびません。外から来てくださる方に助けてもらうことも多くありますが、震災の直後や状況が落ち着いた後では、まちの中で助け合うことが必要です。
「西須磨だんらん」というNPOができましたが、そこでは色んなことを勉強しました。介護保険を活用して、高齢者の見守りや訪問など互いに助け合えるコミュニティづくりを行っています。高齢者の食事会を行っていますが、公園内の施設で実施していることから子どもが安心して遊べる場になっています。高齢者も子どもの声を聞くことで元気をもらえます。顔が見える関係づくりが出来ているのです。
震災後、教会内の建てられた集会所「ペーパードームたかとり」が台湾に移設されるにあたり、現地に行ってきました。その時、台湾での震災の後にできた長青村という施設に行ったのですが、そこに住む高齢者自身が自給自足の生活をされていました。自分でやれることは自分たちでやっていこうという姿勢にとても刺激を受けました。それで、だんらんでの食事会も参加される高齢者と一緒に準備をしようと声をかけるようにしています。
まちづくりには、たかとり教会はもちろんですが、NPO/NGO、政治、企業、学者、住民の関係がうまく潤滑することが大切です。NPO/NGOが中心になってその関係をつくっていくことが必要なのだと思っています。